カンボジア基本情報

■国の概要

 

国名:カンボジア王国

国旗:カンボジアの国旗の中でまず目につくのは中央に描かれた世界遺産アンコールワット。カンボジアの象徴としてだけでなく、白で描くことで仏教を表している。上下の青い帯は王室の権威を、中央の赤い帯は国民の忠誠心を表している。1953年フランスからの独立後、カンボジアは内戦の影響で政権が変わるごとに国旗もさまざまに変更されてきた。現在の国旗は内戦前の1970年まで旧王国時代に使われていたもので、内戦が終わって王制が復活した1993年によみがえった。

 

 国土面積と位置:面積は18万1,035平方キロ(日本の約2分1)、インドシナ半島のやや南西に位置していて、東と南にベトナム、北西にタイ、北東にラオスとの国境を陸続きで有している。国土の中央を北から南にかけてメコン川が流れており、そのやや西側には東南アジア最大の湖、トンレサップ湖がある。


人口1,586万人(2016年)

首都:プノンペン

元首:ノロドム・シハモニ国王

首相:フン・マーニット首相

政体:立憲君主制

言葉公用語はクメール語(カンボジア語)。

  観光地や主要な場所では英語が通じることも多い。

※クメール語の成り立ちーーーカンボジアは古くからインドの文化、宗教の影響を強く受けていたため、言葉においてもサンスクリット語やパーリ語からの借用語がたくさんある。クメール文字も南インドから伝わった文字を改良してできた。アンコールワットなどの遺跡の碑文は、サンスクリット語や古代クメール語で書かれている。

民族:9割がクメール人。そのほかベトナム人、中国人、チャム族、北部山岳地帯などに少数民族。

宗教:カンボジア人のほとんどが仏教徒(上座部仏教)。そのほか、イスラム教、キリスト教など。

時差:日本時間から2時間遅れ。日本の正午はカンボジアの午前10時になる。サマータイムはない。

ビジネスアワー 

政府関係機関:月〜金の午前8時から12時、午後1時(または2時)から夕方5時が一般的土日祝は休み。

銀行:月〜金の午前8時から午後4時までのところか多い。昼休みはない。

飲食店:店によって異なるが、昼は午前11から午後2時くらいまで営業し、23時間の休憩をはさんで夕方から夜の営業をする店も多いので、営業時間はよく確認したほうがよいローカルな屋台は、朝のみ、夕方のみなど時間帯ごとに異なる店が出没する。

市場:ローカルな市場は大体早朝〜夕方5時くらいまで開いているが市場内の店舗によって多少異なる。


気になる情報あれこれ

・電圧220ポルト / 50ヘルツ。日本の家電製品を利用するには変圧器が必要。コンセントは基本AタイプとCタイプが主流だが、さまざまな形状が存在するのでアダプターを持っていたほうが無難。

 

・気候:熱帯モンスーン気候。年間平均気温は28.5度(2015年)。乾季(11月から5月頃)と雨季(6月から10月頃)に分かれている。旅行で訪れる場合は比較的過ごしやすい11月から1月がおすすめ。

 

・電話:ホテルの電話を利用する。または携帯電話のプリペイドカードがいたるところで売られているので、旅行者でもレンタル携帯や安価な携帯を購入して使用する人が多い(SIMカード購入にはパスポートが必要)。

 

・インターネット:街中にインターネットショップがあり、日本語フォントも使える。また、ゲストハウスやホテル、レストラン、カフェなどでは無料Wi-Fiを使えるところがほとんど。ただ、全体的に通信速度は遅い。

 

税金:基本的に10%のVAT(付加価値税)がかかる。ただしホテルやレストラン、カフェ、スーパーなど、レシートが発行される支払い時のみ旅行者へのVAT還付制度はない。

・クレジットカード:観光客が多い店舗やショッピングモールなどではVISAMasterなどの国際ブランドが使える。しかしローカルの店では使えないところがほとんど。

 

チップ:基本的にチップの習慣はないので、渡すかどうかはケースバイケース。高級ホテルではポーターやベッドメイクに、ツアーではガイドやドライバーに心づけを渡すことも多いが、必ず渡さなくてはならないということはない。

通貨:現地通貨は「リエル(Riel)」。USドルも一般に流通していて、主要な場所ではたいてい使える。1USドル4,000リエルが目安で、1USドル未満の支払いにはリエルが使われる。ただし、地元の人が多く利用する屋台や市場、モトドップ(バイクタクシー)などにはリエルが便利。また高額のドル紙幣(20USドル以上)は受け取りを拒否される場合もある。なお、両替は空港、街中の銀行や両替所などでできる。両替所は市場周辺へ行くとたくさんある。以下に2016年時点で流通している主な紙幣を並べた。紙幣のみで硬貨はない。カンボジア国立銀行によると、50リエル(1種類)、100リエル(3種類)、200リエル(1種類)、500リエル(3種類)、1,000リエル(4種類)、2,000リエル(3種類)、5,000リエル(2種類)、10,000リエル(3種類)、20,000リエル(2種類)、50,000リエル / 100,000リエル(2種類)などがあるが、50リエルや200リエル、50,000リエル以上の高額紙幣や一部の旧札はほとんど目にすることはない。 

 

国際電話のかけ方

・カンボジアから日本へ

001(国際電話識別番号)+81(日本の国番号)+XX(最初の(0)をとった市外局番)+XXXXXXX(相手の電話番号)

日本からカンボジアへ

001/0033/0061/009130など国際電話会社の番号+010855(カンボジアの国番号)XX(最初の(0)をとった市外局番)XXXXXXX(相手の電話番号)